東大論文博士@創薬化学研究者のブログ

社会人が働きながら東京大学大学院で博士(薬科学)を取得したとある研究者の話

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【書籍】ダンラップ・ヒューリン創薬化学

 

 

 

「ダンラップ・ヒューリン創薬化学って知ってます?

 

 

 

 

2020年に発売された新しい本で、学部3,4年生の学生および修士課程の大学院生を対象として現代的な創薬を解説した教科書.創薬に関心のある化学者,生物学者,特許の専門家などにも役立つとのこと。

 

私は「創薬」という名が付く本は気になって買ってしまうのですが、この本は特に

 

「受容体」

 

に詳しい。

 

内容はこんな感じ↓

 

Ⅰ.医薬品の探索と創製
1.医薬品発見の歴史の概観
2.創薬におけるヒット化合物とリード化合物
3.リード化合物の最適化:薬物-標的分子の相互作用とファーマコフォア
4.リード化合物の最適化:最適化する特性と創薬化学的戦略
5.最適化されたリード化合物からの医薬品の開発

Ⅱ.医薬品の標的分子
6.創薬標的としての受容体,イオンチャネル,トランスポーター
7.創薬標的としての酵素
8.創薬標的としてのタンパク質-タンパク質相互作用と脂質膜の相互作用
9.創薬標的としてのDNAとRNA

Ⅲ.治療領域別の医薬品
10.抗がん薬
11.抗ウイルス薬と抗真菌薬
12.抗菌薬と抗寄生虫
13.中枢神経系に作用する医薬品

 

皆さんなら医薬品のターゲットとして、受容体が多くの割合を占めていることは知っていると思いますが、その受容体の構造的特徴、受容体理論について詳細に記述されています。

 

ケミストが受容体を標的としたリガンドをデザインする際のヒントになることが書かれていますので、製薬を目指す大学院生、製薬の研究者におすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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