東大論文博士@創薬化学研究者のブログ

社会人が働きながら東京大学大学院で博士(薬科学)を取得したとある研究者の話

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【書籍】有機化学1000本ノック 反応機構編

反応機構の勉強

 

 

みなさん、反応機構の勉強はしていますでしょうか?

 

昔は猛勉強して覚えていたとしても、だんだん忘れてきて

 

「あれっ、こんな簡単な反応の反応機構描けない、やばっ!」

 

ってみたいなことになっていませんか?

 

 

反応機構の問題集としては福山本が有名なことは以前このブログで紹介したと思います。

【書籍】人名反応に学ぶ有機合成戦略 - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

 

今回は、機化学1000本ノック 反応機構編」について紹介します。

 

 

有機化学1000本ノック 反応機構編」とは

 

硬球とグラウンドのラインの写真

 

 

タイトルから分かる通り、有機化学の反応機構に関する問題が1000題ある本です。

 

私の感覚からすると、福山本よりも簡単な印象です

 

 

実際の製薬会社の研究で役に立つのは、反応機構が複雑でトリッキーな反応ではなく、単純明快な反応機構の反応だと思います。

 

 

アカデミアの方の場合は、ただ単に既存の簡単な反応を組み合わせて全合成を達成したとしても、良いジャーナルに掲載されないかもしれませんが、企業の場合は、そこはほとんど重要ではありません!

 

ですので、私は福山本よりも有機化学1000本ノックを一生懸命勉強した方が、企業では役立つと考えています(...あくまでも私見です)

 

私は野球部だったのですが、ノックを1000本も受けたらかなりうまくなると思います。だから、1000題も問題を解けば、嫌でも反応機構が身につくと思います。

 

目次

 

基本的な部分を広範囲でカバーしています。

これだけやれば十分だと思います。

 

1章 酸と塩基
2章 共鳴
3章 結合の生成,切断の基礎
4章 アルケンの反応
5章 アルキンの反応
6章 芳香族の求電子置換反応
7章 ハロゲン化アルキルの置換反応
8章 ハロゲン化アルキルの脱離反応
9章 アルコールの置換反応
10章 アルコールの脱離反応
11章 エーテル・エポキシド・チオール・スルフィドの反応
12章 カルボニル基上での置換反応
13章 カルボニル基上での付加反応
14章 カルボニル基のα位でのハロゲン化
15章 カルボニル基のα位でのさまざまな反応

 

 

まとめ

 

野球も反応機構も練習すればするほどうまくなる!」

 

この本を通してノックを受けまくろう!

 

かわいいマネージャーが応援してくれていると妄想して頑張れ!

 

 



 

...野球部時代はノックは苦手だったな(笑) 

 

ていうかマネージャーはだったし!(笑)

 

 

 

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