今までこんな本なかった!
の本になります。
私は「作法」というものは茶道のようなおしゃれな習い事にのみあるものだと思っていましたが、論文の読み方にも「作法」ができる時代になりました(笑)
このような本が欲しかった!
私自身、有機化学が専門ですが、製薬企業に入ってから生物系の論文を読まなければいけないことが多々あります。もしかしたら、有機合成の論文より生物系の論文の方が読んでいる数が多いかも...
そこで毎回悩むのが...
この図が意味していることが分かんねぇー!!!
そりゃそのはず。いままで生物系の論文の読み方なんて教わったこともないし、誰も教えてくれない...
そんな時、救世主として現れたのがこの「論文図表を読む作法」でした。
今まで知りたかったけど、どうやって調べればよいの?っていうことが書いてあって本当に助かっています。
おそらく、生物って多岐にわたるから生物系が専門の方でも、役に立つはず!
てか、作法なのでみんな読むべきだと思います(笑)
作法なしの自己流で読むのも良いですが、それはあくまで作法を身に着けたあとの話ですよね。
茶道も論文もまずは作法を身に着けよう!
内容
【目次】
第1章 色々な解析に使えるエッセンシャル
1 統計的仮説検定とp値
2 多重比較と多重検定補正
3 信頼区間
4 t検定
5 ANOVA
6 棒グラフ
他第2章 核酸解析
1 バイオアナライザ・TapeStationとRIN値・DIN値
2 アガロースゲル電気泳動
3 PCR/RT-PCR
4 定量的PCR
5 デジタルPCR
6 バイサルファイトシークエンス
他第3章 細胞の形態や性質の解析
1 免疫組織化学
2 蛍光染色
3 走査電子顕微鏡
4 透過電子顕微鏡
5 細胞増殖アッセイ
6 フローサイトメトリー
他第4章 タンパク質解析
1 ポリアクリルアミド電気泳動
2 Western blot
3 二次元電気泳動
4 FRET
5 タンパク質半減期測定
6 ユビキチン化アッセイ
他第5章 代謝解析
1 リピドミクス
2 細胞外フラックス解析
3 高血糖クランプ/高インスリン正常血糖クランプ
4 ブドウ糖負荷試験/インスリン負荷試験
5 メタボローム解析/代謝フラックス解析
6 代謝ケージによるマウス代謝測定第6章 実験動物・遺伝子改変動物解析
1 CT
2 MRI
3 PET/SPECT
4 光イメージング
5 Cre/loxPシステム
6 遺伝学的系統追跡
他第7章 NGSなどを用いた網羅的解析
共通
1 マイクロアレイ
2 Volcano plot
3 Pairwise scatter plot
4 Gene ontology解析
5 階層的クラスタリング
6 k-meansクラスター解析
他第8章 マイクロバイオーム・メタゲノム解析
1 16SリボソームRNA配列解析
2 ショットガン・メタゲノム解析
3 注釈付き系統樹
4 α多様性解析
5 β多様性解析第9章 臨床情報解析
1 Kaplan-Meier法
2 ROC曲線
3 多変量解析
4 メタアナリシス
まとめ
- 論文の読み方にも作法がある
- 作法についての書籍がついに出版された→「論文図表を読む作法」
- 作法は研究者全員身に付けるべき