東大論文博士@創薬化学研究者(メドケム)のブログ

働きながら東京大学大学院で博士(薬科学)を取得したとあるメドケムの話

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【論文博士】取得までの過程をまとめてみた

論文博士取得までの道のりは、日記の様に纏めていますが、その全体像をコンパクトに纏めてみました。

 

詳細、当時の私の思いを知りたい方は各リンクを辿ってください。

 

 

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ステップ1 教授へ論文博士のお願い

 

2017年

 

上司から論文博士を取らないか打診を受ける。

 

東大薬学部の教授に論文博士のお願いをする。

 

【論文博士】論文博士取得のきっかけ - 論文博士@創薬研究者のブログ

 

ステップ2 論文投稿

 

2017~2019年

 

論文の書き方を勉強、試行錯誤して書いてみる。

 

2019年 

 

1報目の論文執筆、投稿、アクセプト

 

2020年

 

2報目の論文執筆、投稿、アクセプト

 

【論文博士】論文書いたことない... - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】さぁ論文を書こう! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】論文初アクセプト - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

ステップ3 東大への論文博士申請

 

2020年 1月

 

担当教授に必要論文数揃ったと連絡。事務に申請書提出。

 

【論文博士】必要論文数揃った! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

ステップ4 予備審査

 

2021年 5月 

 

コロナの影響でZoomで研究内容を発表。無事合格。

 

【論文博士】予備審査に向けて - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】予備審査当日 - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】予備審査結果発表! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

ステップ5 博士論文執筆

 

2021年 1~7月

 

投稿論文の内容を博士論文にまとめる。足りないデータは業務終了後に実験して取得。

 

2021年 7月 

 

博士論文提出

 

【論文博士】働きながら博士論文を書く - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

 

ステップ6 口頭試問、学力試験

 

2021年 8月 

 

副査4人と1対1で口頭諮問を1時間実施。

有機化学創薬化学の学力試験を受ける。

 

無事合格し博士(薬化学)を取得

 

【論文博士】口頭試問に向けて - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】口頭試問受けたぞ! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】学力試験を受けた - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】学力試験の結果発表 - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】論文博士合否発表! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

ステップ7 学位記授与

 

2021年10月

 

学位記が授与される。コロナの影響で授与式はなし。

 

【論文博士】学位記授与に向けた手続き - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】学位記授与! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

 

 

まとめ

 

ここに示した流れはあくまでも私のケースです。

 

しかし、論文博士取得を考えている方へ少しでも参考になればと思います。

 

取ろうかどうか悩んでいる方は、取りあえず上司に相談し、教授を紹介してもらいましょう。

 

部下の育成という面でも動いてくれるはずです。

 

 

 

 

【書籍】有機化学1000本ノック 立体化学編

化合物の立体化学

 

 

みなさん、立体化学の勉強はしていますでしょうか?

 

この炭素はRかSなのか?

 

ぱっとわかりますでしょうか?

 

 

前回有機化学1000本ノック 反応機構編を紹介したと思いますが、

【書籍】有機化学1000本ノック 反応機構編 - 東大論文博士@創薬化学研究者(メドケム)のブログ (hatenablog.com)

 

 

今回は、機化学1000本ノック 立体化学編」について紹介します。

 

 

 

 
 

有機化学1000本ノック 立体化学編」とは

 

 

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タイトルから分かる通り、有機化学の立体化学に関する問題が1000題ある本です。

 

私の知る限り、立体化学に特化してこんなに問題数があるものはありません。

 

これだけやれば、嫌でも立体化学に詳しくなります。

 

 

立体化学って慣れるまで結構難しいですよね?

 

それは当然のことで、なぜかというと.....

 

「構造式は2次元で描かれているから!」

 

つまり頭の中で2次元の構造を3次元に変換してあげなければいけません。

 

これは慣れないとできません。

 

私も学部生の頃は、分子模型片手に考えたものです。

 

 

まとめ

 

立体化学は2次元から3次元に変換できるかどうかがポイント

そのためには繰り返し練習が必要

それは野球とも一緒(笑)

 

 

さぁ、つべこべ言わず立体化学の1000本ノックを受けましょう。

さぼってたら、かわいいマネージャーにチェックされて教授、上司にチクられるぞ(笑)

 

...このくだり何回も使ってすみません....(笑)

 

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【書籍】有機化学1000本ノック 命名法編

化合物の名前

 

 

みなさん、命名法の勉強はしていますでしょうか?

 

テストの時だけは猛勉強して覚えていたとしても、いざ研究室に配属されたときに...

 

「あれっ、この試薬瓶に書いてある名前から構造が思い浮かばない!」

 

ってみたいなことになっていませんか?

 

 

前回有機化学1000本ノック 反応機構編を紹介したと思いますが、

【書籍】有機化学1000本ノック 反応機構編 - 東大論文博士@創薬化学研究者(メドケム)のブログ (hatenablog.com)

 

 

今回は、機化学1000本ノック 命名法編」について紹介します。

 

 

 

 
 

有機化学1000本ノック 命名法編」とは

 

 

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タイトルから分かる通り、有機化学命名法に関する問題が1000題ある本です。

 

私の知る限り、命名法に特化してこんなに問題数があるものはありません。

 

これだけやれば、嫌でも命名法に詳しくなります。

 

でも、なかにはこんな人もいるはず。

 

「そもそも命名なんて覚えなくていいでしょ?」

ChemDrawに構造書けば名前なんて出てくるでしょ?

 

 

これは、大きな間違いです。

確かに命名法を覚えなくてもChemDrawがあればなんとかなりますが、冒頭で書いたように

 

実際に実験するようになってから困ります!!

 

 

命名法が分からないと...

 

試薬瓶に書いてある名前から構造が分からない

試薬瓶の名前をChemDrawに書く

構造に変換する

 

 

こんな面倒くさい作業を行わないといけません。

 

また、化学のディスカッションの際も、命名法が分かっていなかったら話が噛み合わないです。

 

 

まとめ

 

命名法は覚える必要がない」は大きな間違い!

実験の効率を上げるためにも命名法は必要!

 

 

さぁ、つべこべ言わず命名法の1000本ノックを受けましょう。

必要ないとか文句言ってたら、かわいいマネージャーに怒られるぞ(笑)

 

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【論文博士】どの大学で取得しても同じなのか?

どの大学で取っても同じなの?

 

とある日、会社にて...

 

先輩「論文博士ってどこの大学で取っても同じでしょ」

 

俺「そうですね、学歴になりませんしね」

 

俺の本心「....でもほんとうにそうか?」

 

 

確かに、学歴にはならないからどこでとっても同じっぽいけど、大学によって試験や口頭諮問って異なるからひとまとめに同じにしてほしくない。

 

 

取得までの試験 東大の場合

論文博士を東大で取得する場合以下の試験がありました。

 

① 学力試験(創薬化学有機化学)

② 口頭試問(副査4人、zoomで1時間、1対1)

 

これらの試験は大学によって内容が違うのではと考えています。

 

 

学力試験

 

私の場合、創薬化学有機化学の試験を受けました。

 

おそらく東大の定期試験の問題からひっぱってきていると思いますが、どれも難しかったです。

 

学力試験は、各大学の定期試験のレベルと同じくらいになると予想されますので、大学によって難易度が異なると予想できます。

 

【論文博士】学力試験を受けた - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】学力試験の結果発表 - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

 

口頭試問

 

口頭試問はコロナの影響もあってzoomで1時間×4人行いました。

 

言うまでもなく、口頭試問の相手は東大の教授達です。

 

鋭い質問がきてコテンパンにされました(笑)

 

まるで取り調べの様でした(笑)

 

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東大の教授の場合、賢い東大生に対して普段から鋭い質問を投げかけていると思うので、東大での口頭試問は他大学よりも厳しいことが予想されます。

 

【論文博士】口頭試問に向けて - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

【論文博士】口頭試問受けたぞ! - 論文博士@創薬研究者のブログ (hatenablog.com)

 

まとめ

 

大学によって「学力試験」、「口頭試問」のレべル、質は異なる。

 

よって、論文博士はどの大学で取っても同じではない!」

 

(注) あくまでもわたしの考えです。このように心の中で思っておいてください。

 

 

 

【書籍】Organic Synthesis Strategy and Control

ウォーレンの実践版!

 

皆さん、有機化学を学んでいる方ならウォーレン有機化学はもちろん読んでいますよね?

ウォーレン有機化学については以前紹介させていただきました↓

 

 

muscle-phd.hatenablog.com

 

今回紹介するのは、そのウォーレン実践編

 

「Organic Synthesis Strategy and Control」

 

 

です!

 

この本そもそも知っていますか?

 

洋書なので本屋で出くわすことはないと思います

 

 

 
 

どんな内容か?

 

私の見解では...

 

ウォーレン有機化学有機化学の基本を詳しく解説した教科書

 

Organic Synthesis Strategy and Control:更に踏み込んだ実践書

 

みたいな感じですかね。

 

中を読んでみたら分かると思うのですが、とにかくたくさんの反応が載っています。

 

ですので、この本はめちゃくちゃ重く、分厚いです。

 

ネットの写真では分からないと思うので比較してみました。

 

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コロコロコミック並みの分厚さを持った教科書と理解してもらえたらいいと思います(笑)

 

念のため言っておきますが付録はついていません(笑)

 

とにかく持ち運びには不便ですが、電車で読みたい!という人はこちらをご参考ください↓

【筋トレ】プロテイン - 東大論文博士@創薬化学研究者のブログ (hatenablog.com)

 

 

 

まとめ

 

 

洋書しか売っていませんので、日本語で読みたいという方も大人しく英語で読みましょう。

 

時間はかかると思いますが、これを全部読んだら相当の知識が入るはず!

頑張って読んでみよう!

 

 

 

 

【論文博士】保存版! 論文博士大学別まとめ

禁断のまとめ

 

大学別の論文博士の紹介ページをまとめました!

 

こんなまとめ他にはないと思います。

 

各大学につき、一つの学部についてリンクを載せています。

ご希望の学部ではないかもしれませんが、どのような手順で進めるのか参考程度に覗いてみてもらえればと思います。

 

学部は大学によって異なっていますので、ご自身の希望される学部をお探しください。

 

調査していて気づきましたが、大学のHPに載っていない学部もあります。詳細を知りたい方は各大学にお問い合わせください。

 

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この論文博士の情報ってあまりオープンにしてはいけないのですかね?

調べてもあまり出てこない....

 

だからまとめたんですけどね(笑)

 

 

大学別! 論文博士申し込みHPまとめ

 

国立大学

 

東大

www.c.u-tokyo.ac.jp

 

東工大

www.titech.ac.jp

 

東北大学

https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/education/ronbun/ronbunhakase_shinsei.pdf

 

名大

www.med.nagoya-u.ac.jp

 

大阪大学

www.med.osaka-u.ac.jp

 

京都大学

www.kais.kyoto-u.ac.jp

 

 

九大

www.grad.med.kyushu-u.ac.jp

 

私立大学

 

慶応

http://web.flet.keio.ac.jp/slis/graduate/Gakui_Kitei_Ronbun_20120522.pdf

 

早稲田

https://www.waseda.jp/fsci/assets/uploads/2021/09/c4f0d56974be5347457b4b94d9c60ddf.pdf

 

まとめ

 

このページから論文博士申請の大まかな雰囲気をつかんでください。

そして、論文博士を取りたいと思ったら躊躇せずに、行動してくださいね!

 

応援しています!

 

 

【論文博士】将来この制度はなくなるのか?

文部科学省の見解

 

論文博士ですが、

 

「いずれこの制度はなくなってしまうんじゃないの?」

 

と思っている方もいらっしゃると思うので、文部科学省の見解について解説していきたいと思います。

 

 

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円滑な博士の学位授与の促進

 

文部科学省のHPに「円滑な博士の学位授与の促進」というものがあります。

 

 

その内容によると、

 

 

課程制大学院制度の趣旨の徹底を図るとともに,博士の学位の質を確保しつつ,標準修業年限内の学位授与を促進する。

 

【具体的取組】

  •  各大学院における円滑な学位授与を促進するための改善策等の実施(学位授与に関する教員の意識改革の促進,学生を学位授与へと導く教育のプロセスを明確化する仕組みの整備とそれを踏まえた適切な教育・研究指導の実践など)
  •  各大学院における学位の水準の確保等に関する取組の実施(学位論文等の積極的な公表,論文審査方法の改善など)
  •  国による各大学院の学位授与に関する取組の把握・公表の実施

 

なお,現行のいわゆる論文博士については,企業,公的研究機関の研究所等での研究成果を基に博士の学位を取得したいと希望する者もいまだ多いことなども踏まえつつ,学位に関する国際的な考え方や課程制大学院制度の趣旨などを念頭にその在り方を検討し,それら学位の取得を希望する者が大学院における研究指導の機会が得られやすくなるような仕組みを検討していくことが適当である。

 

引用元:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05090501/009.htm

 

 

 

以上のような記載があります。これだけ見ると、論文博士という制度は続いていくのではないかと捉えることができます。

 

一方で、論文博士の在り方についての記載には違った意見がありました。

 

 

論文博士の在り方の検討>

 

 大学は,博士の学位を授与された者と同等以上の学力があると認める者に対し,博士の学位を授与することができるとされており,これにより授与する学位のことをいわゆる論文博士と呼んでいる。


 これについては,学位は,大学における教育の課程の修了に係る知識・能力の証明として大学が授与するものという原則が国際的にも定着していること,国際的な大学間の競争と協働が進展し,学生や教員の交流や大学間の連携など,国際的な規模での活動が活発化していく中にあって,今後,制度面を含め我が国の学位の国際的な通用性,信頼性を確保していくことが極めて重要となってきていることなどを考慮すると,

 

諸外国の学位制度と比較して我が国独特の論文博士については,将来的には廃止する方向で検討すべきではないかという意見も出されている。 

 

引用元:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05090501/009.htm

 

 

まとめ

 

 

このように、文部科学省のHPの資料内でも論文博士の制度に対して、賛否があるようです。

 

いつまでこの制度が続くか分かりませんので、論文博士の取得を考えている方は早めに動き出すことをお勧めします。

 

 

論文博士取得の流れはこちらをご参照ください。