東大論文博士@創薬化学研究者のブログ

社会人が働きながら東京大学大学院で博士(薬科学)を取得したとある研究者の話

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【書籍】有機化合物のスペクトルによる同定法

 

 

有機化合物のスペクトルによる同定法 (第8版)

 

 

 

 

私はB4の頃に研究室配属されたときに、この本を買いました。

 

1H-NMRとかMassとかって、原理も難しいし、測定データの解釈も難しくて苦労したことを覚えています。

 

NMR解析の本はいろいろ出てきたと思いますが、このシルバーシュタインの本が、今でもいいと思います。

 

薄っぺらい本には書いていない、原理、原則が記載されています。

 

例えば、1H-NMRにおいてサンプル中の水のピークは1.5ppm付近にでると思いますが

もし、サンプル中の水の量が多くなって、水がクラスターを形成したとき何ppmにでるか知っていますか?

 

これもこの本には書いています。

 

化合物を水で晶析したとき、乾燥を十分せずに1H-NMRをとったとき、ある位置に水のピークがでるので注意してください。

 

 

私はそれで何度か勘違いして、カラムかけたりしてました。

乾燥すればいいだけだったのに....

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