洋書を只野先生が和訳
この本はInnovative Drug Synthesisを只野金一先生が訳した本になります。
従来の治療体系を大きく変えるような画期的な17の医薬品について記載されています。
また、創薬合成ルートに対して、プロセス合成ルートの長所と短所も専門家が分析し、ここ最近の医薬品発見から世に出るまでのプロセスをわかりやすく紹介しています。
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有機化学を学んでいる学生さん、製薬企業に勤めている方に読んでいただきたい一冊です。
このような医薬品の合成等がまとまった本は毎年のように出版されていますが、出るたびに読んでいった方がいいと思います。
かぶる内容も出てくると思いますが、内容を忘れてしまうし、本によって違った切り口で解説されているので面白いです。
この本の特徴
中身を見たらわかると思いますが、ほとんどのページに注釈があり、只野先生が独自の切り口で解説されています。
原著には間違っている部分もあり、只野先生が訂正されていたりします。
注釈こそ、堅苦しい文章ではなく著者の思いが現れるので個人的には好きです。
目次
Part1 感染症治療薬
1章 エンテカビル
2章 テラプレビルおよびボセプレビル
3章 ダクラタスビル
4章 ソホスブビル
5章 ベダキリン
Part2 抗がん剤
6章 エンザルタミド
7章 クリゾチニブ
8章 イブルチニブ
9章 パルボシクリブ
Part3 心血管疾患治療薬
10章 チカグレロルおよびダビガトラン エテキシレート
Part4 中枢神経系医薬品
11章 スボレキサント
12章 ロルカセリン
13章 フィンゴリモド
14章 ペラムパネル
Part5 抗炎症性医薬品
15章 トファシチニブ
Part6 いずれにも属さない創薬
16章 イバカフトル
17章 フェブキソスタット